前3回に引き続き、今回もドライブレコーダー、ユピテルDRY-R5の話を書いていきましょう。前回までは以下にリンクしてあります。
ユピテルDRY-R5では、付属しているPCソフトで多くの設定が可能な設計になっています。とは言うものの、本体は車に付けたままで、そこに差し込むSDカードを初期化することでこの処理を行っています。ということは、SDカードに書き込まれる内容を本体で読み込んで設定していることが想像できるし、フツフツと好奇心が…(^^;。そこでDRY-R5付属PCソフトで初期化したSDカードを覗いて見ると、ディレクトリー構造は図の状態。初期化そのものは、付属PCソフトの「記録設定」というメニュー(右図)から行っています。ちなみに図に表示されている『5(高感度)』というのは、前回書いたように、『鈍感』モードのことです(^^;。ミスリーディングでしょ!
SDカードを初期化すると、カードの Volume 名は「DRIVEREC1」と書き込まれます。そして、CH1 の下の event というサブディレクトリーに、実際に録画された画像が収納されるようになっています。log の下には、走行軌跡の記録が書き込まれます。これが付属ソフトを使って変換すれば、GoogleEarth の上に走行軌跡を描き出すためのデータです。また、pcsw の下には setup.exe という1.76 MB (1,853,756 バイト)のファイルが格納されています。どうやらこのPC付属ソフトのセットアップファイルのようです。
そして、config のサブディレクトリーの下には、set.ini というファイルが格納されています。どうやらこれが色々な本体設定をコントロールしているファイルのように見えたので、中を覗いて見ると、以下が含まれています。如何にも「設定ファイル」って感じですネ(^^;。
[SET]
POSTFIELD1=4
POSTRECINT1=30
POSTSIZE1=64
RECMOD=2
TRGSET=3
ACCSEN=5
ACCSENX=2
ACCSENY=2
ACCSENZ=2
RECINGMODE1=2
PRERECTIME1=15
POSTRECTIME1=5
PRERECINT1=30
PRESIZE1=64
PREFIELD1=4
何となく「ACCSEN」以下の行で衝撃度設定を行っている様子は想像できるものの、具体的に何が何をどう設定しているのかを聞くために、再びユピテルのサポートデスクに電話して聞いてみたところ(また延々と掛け続けてやっと掛かった)、返ってきた答えは「それはサポート外です。詳細はお知らせできません」という、マニュアルに沿った"正しい"お答えのみ…(^^;。少しオベンチャラを言いながら、おだてて粘ってみたものの、結果的に、何も具体的な話は聞き出せず、得るところはありませんでした。
そこで、自分で色々と設定を変えてSDカードを初期化しつつ、set.ini ファイルの内容がどう変わるかを試して見ることにしました。まずは「簡易設定モード」というので試して見ました。確実度を確保するために、毎回、set.ini ファイルだけはSDカードから削除して、付属PCソフトに新たに書き込ませるようにしました。その結果は以下の通り。
| 「1(低感度)」=敏感 |
「3(初期設定)」 | 「5(高感度)=鈍感」 |
| POSTFIELD1=4 | POSTFIELD1=4 | POSTFIELD1=4 |
| POSTRECINT1=30 | POSTRECINT1=30 | POSTRECINT1=30 |
| POSTSIZE1=64 | POSTSIZE1=64 | POSTSIZE1=64 |
| RECMOD=2 | RECMOD=2 | RECMOD=2 |
| TRGSET=3 | TRGSET=3 | TRGSET=3 |
| ACCSEN=1 | ACCSEN=5 | ACCSEN=9 |
| ACCSENX=2 | ACCSENX=2 | ACCSENX=2 |
| ACCSENY=2 | ACCSENY=2 | ACCSENY=2 |
| ACCSENZ=2 | ACCSENZ=2 | ACCSENZ=2 |
| RECINGMODE1=2 | RECINGMODE1=2 | RECINGMODE1=2 |
| PRERECTIME1=15 | PRERECTIME1=15 | PRERECTIME1=15 |
| POSTRECTIME1=5 | POSTRECTIME1=5 | POSTRECTIME1=5 |
| PRERECINT1=30 | PRERECINT1=30 | PRERECINT1=30 |
| PRESIZE1=64 | PRESIZE1=64 | PRESIZE1=64 |
| PREFIELD1=4 | PREFIELD1=4 | PREFIELD1=4 |
実は「ACCSEN=」の数値だけが違っているのです。ACCSEN そのものは、多分、「Acceleration Sensitivity」の略だというのは何となく想像できていたので、この辺は特にサプライズはなし。ただ、「1〜5」ではなく、「1〜9」というのはちょっと意外感がありました。
次に「簡易」ではなく、X軸、Y軸、Z軸を個別に感度設定できるモードでやってみました。ちなみに、ユピテルの定義は、X方向が前後、Y方向が左右、Z方向が上下です。普通に考えるとXとYが逆なような気もするのですが(^^;、ユピテルの定義がパッと考えたところと違うことには、もう驚かなくなりました(^^;。何はともあれ、これまでの経験で、橋や舗装の継ぎ目など、上下動に関して敏感過ぎる反応が多いように感じていたので、Z軸は「5(鈍感)」設定にして、そのほかを動かして何が変わるかを覗いて見ました。結果は以下です。全部ではなく、上記と数字が異なっている部分だけを抜き出してあります。また、数字はX・Y・Z方向の感度設定(1=敏感、5=鈍感)を表示しています。
| X1・Y3・Z5設定 | X3・Y4・Z5設定 | X5・Y5・Z5設定 |
| ACCSEN=8 | ACCSEN=8 | ACCSEN=8 |
| ACCSENX=0 | ACCSENX=2 | ACCSENX=4 |
| ACCSENY=2 | ACCSENY=3 | ACCSENY=4 |
| ACCSENZ=4 | ACCSENZ=4 | ACCSENZ=4 |
何となく見えてきました(^^;。今回、簡易設定部分はいじらなかった(メニュー上は無効になる)のですが、「ACCSEN=8」が簡易設定ではなく、方向別の詳細設定という意味なのかもしれません。「ACCSENX」以下は、大体想像通りにX軸方向、Y軸方向などの設定のようです。ただ、メニューでは「1〜5」段階表示なのに、set.ini 内では「0〜4」段階の設定になっている様子。ひとまず「X=3、Y=3、Z=5」ぐらいの設定でしばらく試してみようと考えています。つまり、車の上下動(でこぼこの乗り越えなど)に対しては鈍感ながら、左右や前後からぶつかられた場合には、それなりにちゃんと作動する、というのが目的です。また色々と調整しながら具合を見ていきます。
最後に、この set.ini が色々な設定をコントロールしているファイルだとすると(その可能性は非常に強い)、内容から想像する限りだと、録画時間なんかも本体のROMなどで設定されているのではなく、このファイルで設定しているのかもしれません。「PRERECTIME1」が衝撃前、「POSTRECTIME1」が衝撃後の録画時間を秒で表現しているようにも見えます。ならば、ここを拡大することも可能なのかもしれません。そのうち、トライしてみます(^^;。
追記(10月4日)
前回、最後に書いた『「PRERECTIME1」が衝撃前、「POSTRECTIME1」が衝撃後の録画時間』との前提で、色々と ini ファイルを変更してテストしてみたのですが、効果はありませんでした。どうやら、この部分に関しては、ini ファイルが動作をコントロールしているのではなく、製品内のROMか何かがコントロールしているようで、ini ファイルの変更は効果がありませんでした…。残念!他にも色々とサジェスチョンを頂いているので、少しずつテストをしながら効果を試して見ます(^^。